【スタッフブログ】

2024 / 02 / 08  10:00

不定期開催【船舶用語講座】その②「係船柱(けいせんちゅう)と係留(けいりゅう)ロープってなぁに?」

不定期開催【船舶用語講座】その②「係船柱(けいせんちゅう)と係留(けいりゅう)ロープってなぁに?」

好評だった(?)クルーズ客船にまつわる「船舶用語」の第二弾です!!!

 

第二弾の今回は・・・・「係船柱(けいせんちゅう)と係留(けいりゅう)ロープってなぁに?」です。

 

●係船柱(けいせんちゅう)

 船舶をワイヤーやロープで係留するために、桟橋や埠頭ふとうなどに設けた杭・柱。

 別名:双係柱、ビット、ボラードなど

    ※スタッフ内では「ビット」と呼ぶことが多いです。

岸壁にある黄色のコレ⇩です。

DSC_05871.jpg

サイズも様々で、大きさによって係留できる船の大きさも変わります。

境夢みなとターミナルでは、日本に寄港できる最大級の客船(約17万トン級)まで係留する事ができます。

17万トン級と言えば、昨年寄港した「MSCベリッシマ」ですね!

※参考画像(MSCベリッシマ)

DSC_0587.JPG

とにかく大きい…

 

次は・・・

●係留(けいりゅう)ロープ

 岸壁のビットや船舶のクリートなどに巻きとめて本船を係留するための設備。

 マニラ麻、ナイロン、ポリエステルなどの素材で作られています。

 ロープについている円盤状のものは、「ねずみ返し(ラットガード)」と言って、係留中にロープを伝ってねずみなどの侵入を防ぐ役割をしています。

船から伸びているコレ⇩です。

DSC_06531.jpg

船の大きさによって、太さが変わります!

大きな客船は、かなり太いです!!!(わかりにくいですが…)

※参考画像(ダイヤモンドプリンセス)

DSC_08021.jpg

最新鋭の客船は、色が黒だったりもします。(わかりにくいですが…)

船と同様にスタイリッシュ!!!

※参考画像(シーニック・エクリプス)

IMG_93701.jpg

 

 

ここで豆知識・・・✨

客船は、事前に入港・出港時間が決められていますが、実際の入港・出港時間は下の通りに記録します。

【入港時間】係船柱へ最初に係留ロープをかけた時間

【出港時間】係船柱から最後に係留ロープを外した時間

天候や波の状況、船の進み方などで係留ロープをかけた時間・外した時間が変わります。

なので、実際は事前に決められた時間通りに入港・出港する事はほぼありません。

※ここだけのお話…スタッフとしては、時間がずれるのはかなり困るんですけどね…準備が間に合わない時があるので…

 

という事で、第二弾の今回は「係船柱(けいせんちゅう)と係留(けいりゅう)ロープってなぁに?」の解説でした!!!

第三弾は・・・・そのうちに・・・・