【スタッフブログ】
不定期開催【船舶用語講座】その②「係船柱(けいせんちゅう)と係留(けいりゅう)ロープってなぁに?」
好評だった(?)クルーズ客船にまつわる「船舶用語」の第二弾です!!!
第二弾の今回は・・・・「係船柱(けいせんちゅう)と係留(けいりゅう)ロープってなぁに?」です。
●係船柱(けいせんちゅう)
船舶をワイヤーやロープで係留するために、桟橋や埠頭ふとうなどに設けた杭・柱。
別名:双係柱、ビット、ボラードなど
※スタッフ内では「ビット」と呼ぶことが多いです。
岸壁にある黄色のコレ⇩です。
サイズも様々で、大きさによって係留できる船の大きさも変わります。
境夢みなとターミナルでは、日本に寄港できる最大級の客船(約17万トン級)まで係留する事ができます。
17万トン級と言えば、昨年寄港した「MSCベリッシマ」ですね!
※参考画像(MSCベリッシマ)
とにかく大きい…
次は・・・
●係留(けいりゅう)ロープ
岸壁のビットや船舶のクリートなどに巻きとめて本船を係留するための設備。
マニラ麻、ナイロン、ポリエステルなどの素材で作られています。
ロープについている円盤状のものは、「ねずみ返し(ラットガード)」と言って、係留中にロープを伝ってねずみなどの侵入を防ぐ役割をしています。
船から伸びているコレ⇩です。
船の大きさによって、太さが変わります!
大きな客船は、かなり太いです!!!(わかりにくいですが…)
※参考画像(ダイヤモンドプリンセス)
最新鋭の客船は、色が黒だったりもします。(わかりにくいですが…)
船と同様にスタイリッシュ!!!
※参考画像(シーニック・エクリプス)
ここで豆知識・・・✨
客船は、事前に入港・出港時間が決められていますが、実際の入港・出港時間は下の通りに記録します。
【入港時間】係船柱へ最初に係留ロープをかけた時間
【出港時間】係船柱から最後に係留ロープを外した時間
天候や波の状況、船の進み方などで係留ロープをかけた時間・外した時間が変わります。
なので、実際は事前に決められた時間通りに入港・出港する事はほぼありません。
※ここだけのお話…スタッフとしては、時間がずれるのはかなり困るんですけどね…準備が間に合わない時があるので…
という事で、第二弾の今回は「係船柱(けいせんちゅう)と係留(けいりゅう)ロープってなぁに?」の解説でした!!!
第三弾は・・・・そのうちに・・・・